生理痛、ツライですよね その5
2017.08.30更新
生理痛に対する治療として、今回説明するのが
ピル
です。
女性に聞くと、いまだに
・ピル=避妊
・ピル=遊び人
ってイメージがあるようで、それがとても残念です。
ピルの効果は、避妊に限らず、生理痛も軽くなるし生理の量も減るし、生理前の調子の悪さも軽くなるし、メリットがとても多いんですよ!
もちろん、いろんなデメリットもあるんですけど、それは、薬すべてに言えること。
デメリットを十分理解したうえで、一度内服してみると
こんなに楽になるんだ
っていう方も多いですから、ぜひ前向きに考えてもらいたいです。
一度飲み始めたからと言って、ずっと飲まないといけないわけではないです。
ただ、裏を返せば、飲んでいる間は調子いいんですけど、飲むの止めたら数ヶ月でもとに戻っちゃいます。
なので、お子さんを考えている方にとっては、生理痛コントロールのために
ピル内服(もしくは、ディナゲストやミレーナ)
↓
妊娠・出産
↓
ピル内服再開(もしくは、ディナゲストやミレーナ)
↓
閉経
が理想的な流れになると思います。
閉経が近くなってくると、ピルの副作用も少し気になり始めるので、違うホルモン剤を考える事になると思いますが、そのあたりは、後日詳しく書きたいと思います。
なので、今日はピルへの抵抗感を少しでも減らしてもらえればありがたいです。
まず、ピルのメリットについては先ほども書いたように
・生理痛が楽になる
・生理の量が減る
・生理前の調子の悪さが楽になる
・ピルの種類によってはお肌の調子がよくなる
・女性が主体的に避妊できる
(コンドームは男性主体の避妊ですよ!)
このあたりのことで悩んでいる方は、一度ピルについて考えてみてくださいね。
それで、デメリットについて、メジャーなものとしては
太りやすい
と
血栓症
です。
まず、太りやすいってことに関しては、
そんなことありません!!!
って言いたいんですけどね。
実際、論文上はピルの副作用に体重増加はないんです。でも、ピル飲んでから太ったっていう患者さんがいるのも事実。
論文上のデータを尊重すると、ピル飲んでも飲まなくても太ったのでは・・・なんて可能性も考えたくなりますが。
ピルの副作用として浮腫みやすさがあるので、その結果としての体重増加はありえますし、ピルを飲んで調子よくなったおかげで食欲が増えて・・・
っていうのもあり得ます。
そこはメリット・デメリットを比較してもらうしかないですよね。
生理痛などの悩みが楽になるメリットが大きい方には、是非一度ピルを考えてみてもらいたいです。
ちょっと長くなったので血栓症に関しては、また今度・・・
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