クリニックブログ

2017.09.27更新

子宮頸がん検診受けてますか?

 

て言っても、日本の子宮頸がん検診受診率は

25%くらいなので、受けたことのない方も多いと思います。

 

子宮頸がんの原因はHPVというウィルスと言われていて、これは主に性行為を介して

感染するので、性交経験のある方は、誰でも感染する可能性があります。

 

でも、性病という類ではないですよ。

性行為をしたことがある女性の8割以上が、

一生に一度はHPVに感染すると言われているくらいメジャーなものです。

 

そのようにHPVに感染したとしても、

ほとんどの人が自然にウィルスを排除して

治るのですが、まれに排除できずに、

子宮頸がんになってしまうのです。

 

排除できずに子宮頸がんになってしまう

リスクとしては、喫煙とピルを

長期間飲んでることですが、

ピルの処方を受けている方は、

主治医から頸ガン検診を勧められていると

思うので、それほど心配しなくても

大丈夫でしょう。

 

なぜなら、仮にピル内服中に子宮頸がんに

なるとしても、年単位の時間がかかるので、

年に一度の検診を受けていれば、それほど

心配しなくても大丈夫ですよね。

 

そして、年単位をかけて子宮頸がんに

なると言っても、いきなり子宮頸がんに

なるわけではありません。

正常な状態と子宮頸がんという

状態の間には異形成という状態が

存在します。

 

その異形成という状態も、

軽度、中等度、高度と別れていて、

軽度から段階を経て高度になっていきます。

 

だから、毎年ガン検診を受けていれば、

仮に子宮頸がんになっていくとしても、

異形成の段階で見つけることができ、

十分治療可能なわけです。

 

では、実際の治療法について説明したいと

思います。

 

まず、昔からよく行われている

治療法としては、円錐切除という

手術があります。

これは、子宮の出口の部分を円錐状に

切り取って、悪いところを根こそぎ

取るという方法。

 

これで取りきれてしまえば、

ひとまず治療は完了です。

ただし、子宮の出口の部分を

切り取ることで、妊娠した時に流産や早産と

なるリスクが高くなります。

 

妊婦健診をしていて、先週まで何も

問題なかったのに、いきなり破水して

しまってかなり早産になってしまう。

円錐切除を受けた後に妊娠した方の中には、

時々そういう方がいます。

 

ですので、もし可能であれば、

妊娠を考えている方に円錐切除は避けたい、

というのが本音です。

 

で、別の治療法として一部の病院で行われて

いるのが

レーザー蒸散

という方法。

これは、子宮の出口の悪そうな部分に

レーザーを当てて、悪い所を消す方法です。

 

レーザーを当てるのですが、

ほとんど痛みはないので、基本的には

麻酔もなく、日帰りで出来る治療法です。

 

レーザー蒸散後に妊娠しても

治療の影響は特にない、と言われて

いるので、もし妊娠を考えている方は、

レーザー蒸散という治療も選択肢として

考えてくださいね。

投稿者: 平和島レディースクリニック

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